ホーム お酒と健康 適正飲酒の10か条 (第6条)許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み

適正飲酒の10か条 第6条 許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み

お酒の無理強いは、飲まされる人にとってペースが乱され、落ち着いて味わうこともできず、楽しくなくなります。特にイッキ飲みは急性アルコール中毒から死にもつながる可能性があります。

イッキ飲みを他人に強要することは絶対にやめましょう。誰かにイッキ飲みをさせようとしている人がいたら、必ず止(と)めてください。

飲酒時のマナーとして、一緒に飲む人たちにお酒の無理強いをせず、みんなが楽しく飲めるよう十分に配慮しましょう。

アルコール・ハラスメントとは

飲酒にまつわる人権侵害のことをアルコール・ハラスメント(アルハラ)といいます。

上下関係などを利用した心理的な圧力をかけての「飲酒の強要」をはじめとして、場を盛り上げるための「イッキ飲ませ」、酔いつぶすことを意図して飲み会を行う「意図的な酔いつぶし」などがあります。本人の体質や意思を無視して飲酒をすすめたり、飲めないことをからかったりするなど「飲めない人への配慮を欠くこと」や、お酒の席だから、ということを理由にした「酔ったうえでの迷惑行為」もアルハラです。

「イッキ飲み」はどうして危険なのか

「イッキ飲み」のように短時間に大量の飲酒をすると、血中アルコール濃度が急激に上昇し、「ほろ酔い期」も「酩酊期」も飛び越して、一気に「泥酔」「昏睡」の状態にまで進んでしまいます。この急性アルコール中毒は、低血圧、呼吸困難など危険な状態を引き起こし、ひどい場合には死に至る危険性があります。

急性アルコール中毒で病院に運ばれる人は非常に多く、東京消防庁のデータによると、平成20年に東京都内において急性アルコール中毒で搬送された人数は1万1357人に上ります。その半数以上が20代の若者と未成年者で占められ、新入社員や大学の新歓コンパなど、飲みなれていない人のいるお酒の席で起こりがちです。若者はアルコールを分解する仕組みが未熟であるにもかかわらず、周囲の雰囲気に左右されたりして「イッキ飲み」など無茶な飲酒をすることも一因です。

このように「イッキ飲み」やお酒に弱い体質の人へお酒を強要することは、急性アルコール中毒から死へもつながる可能性がある非常に危険な行為です。何かが起こってからでは遅いのです。イッキ、イッキとお酒を飲ませ、急性アルコール中毒を起こさせた場合、強要した人は刑法上の犯罪として処罰されかねません。
お酒の無理強いやイッキ飲みは絶対にやめましょう。

もしも急性アルコール中毒になったら

アルコール・ハラスメントとは

  • 急性アルコール中毒者への対処法
    • ・意識がない場合(昏睡状態、反応がない)は救急車を手配する
    • ・一人にせず、誰かが必ず付き添う
    • ・横向きに寝かせる
    • ・ベルトなど身体を締め付けているものは外す
    • ・自分で吐けない場合は、無理に吐かせない
    • ・おう吐した時は、吐しゃ物をよく拭き取る
    • ・ときどきバイタルサイン(息をしているか、脈があるか)を確認する
    • ・体温が下がらないよう、毛布や上着などをかける
    • ・可能ならば水やお茶、スポーツドリンクなどの水分を補給する
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