公益社団法人アルコール健康医学協会発行の、お酒と健康に関する情報誌、書籍、パンフレットなど出版物や教材を紹介します。
アルコールと健康に関する最新の医学情報（2015上半期）
Ⅰ．非臓器特異的な内容、分類が困難な内容
１．疫学・予防的分野
(1) 総死亡
| 1 | 心不全においてワインが予後、クオリティ・オブ・ライフおよびバイオマーカーにおよぼす影響 | A-110/A-120 |
| 2 | ボストンのホームレスコホートにおけるタバコ、アルコール、薬物に起因する死亡と死亡率への寄与 | A-110/A-154 |
| 3 | 北欧におけるアルコール障害者の死亡率と寿命について | A-110 |
(2) がん全般
| 1 | 1-炭素栄養分とアルコールの癌診断後の摂取量と結腸・直腸癌生存率 | A-11C |
| 2 | 飲酒とホルモン依存性癌発症リスクの関係：食物繊維摂取による影響 | A-11C |
| 3 | 韓国・全国調査におけるがん疾患既往者の健康行動 | A-11C |
| 4 | がん生存者における持続性がん発症リスクとアルコールとタバコ使用の複合影響と独立影響：がん登録コホート | A-11C |
(3) 母子に与える影響
| 1 | アルコール関連診断を受けた母親の妊娠アウトカム：1987年から2007年までのポピュレーションベースドコホートスタディ | A-131 |
| 2 | 米国における妊娠前・妊娠中の飲酒および喫煙の予測因子：母体へのストレス要因の役割 | A-131 |
(4) 小児への影響
| 1 | 小児における栄養ドリンクの摂取とその後のアルコール摂取との関連 | A-132 |
| 2 | 5歳までの子供の長骨骨折の危険因子：コホート内症例対照研究 | A-132/A-139 |
(5) 青年に与える影響
(6) 大学生に与える影響
| 1 | 獣医学部学生における、うつ兆候、飲酒動機、アルコール関連問題の関係 | A-134/A-153 |
| 2 | 大学生の飲酒行動に対する逸脱の社会的学習理論の適用試験 | A-134 |
(7) 代謝疾患・肥満
| 1 | 中年中国人における、飲酒と血清脂質の関係：多施設間循環器疫学調査 | A-136 |
| 2 | 太りすぎや肥満の発症に関連する生活習慣の縦断分析：スウェーデンのコホート研究からの知見 | A-136 |
| 3 | 飲酒が血中アディポネクチン量を規定するか？：前向きコホート研究 | A-136 |
| 4 | 中等度の赤ワイン飲酒者はメタボリック症候群発症頻度が少ない | A-136 |
(8) 高齢者に与える影響
| 1 | 飲酒歴と高齢期の精神疾患について；傾向スコア解析 | A-137/A-152 |
| 2 | 高齢者における飲酒と心臓の構造および機能の関係：ARIC研究 | A-137 |
(9) その他、身体的影響
| 1 | 思春期の虐待が青年期の健康的・社会的問題に与える縦断的影響：学校・家庭への愛着に注目して | A-139/A-169 |
(10) アルコール依存症
(11) 精神疾患（アルコール依存症を除く）
| 1 | 統合失調症、双極性障害およびうつ病における物質関連障害：レジストリー研究 | A-152 |
| 2 | 大量飲酒と自殺念慮・計画・企図について | A-152/A-169 |
| 3 | 治療コミュニティの患者における物質使用障害の特徴：社会的・医学的・精神医学的合併症との関連 | A-152 |
(12) 嗜好
(13) 睡眠・リズム
(14) 事故・交通外傷
| 1 | 飲酒や薬物影響下での運転と、運転速度およびシートベル着用の関係(ノルウェイの交通死亡事故を用いた調査) | A-161 |
| 2 | 国民外傷データバンクを用いた青少年の外傷に対する飲酒の影響の分析 | A-161/A-133 |
(15) 性行動
(16) その他の社会的影響
| 1 | 精神疾患患者における病的ギャンブル行動の合併率とその要因 | A-169/A-152 |
| 2 | フィンランドでの身体障害による退職を予測するための禁酒と飲酒状態 | A-169/A-141 |
| 3 | 自殺傾向とそのうつ病、アルコール依存症及び幼少期の暴力の経験との関係：ESEMeD研究の結果 | A-169/A-152 |
| 4 | 飲酒習慣の変化とその後の病欠との関連 | A-169 |
| 5 | 成人における飲酒運転：米国2012年の報告 | A-169/A-161 |
| 6 | 2002年から2012年における米国の飲酒習慣 | A-169 |
| 7 | ワイン、アルコール、錠剤；フレンチパラドックスの未来は？ | A-169 |
| 8 | 米国成人おけるアルコール過剰摂取予測因子としてのアルコール関連政策 | A-169 |
(17) 調査手法
| 1 | 祝祭日の個人飲酒量調査によるイギリスの総飲酒量の推計 | A-179 |
(18) アルコール飲料についての研究
| 1 | 特別な機会での飲酒は、日常的な飲酒推計量を増加させる | A-181 |
(19) いずれにも分類されないもの
２．基礎研究分野
(1) 青年に与える影響
| 1 | 青年期の間欠的なアルコール曝露：成人期まで持続する海馬の構造と機能の異常 | B-133/B-210 |
| 2 | 青年期の社会的隔離は成人になってからの不安様行動とエタノール摂取を増加し恐怖記憶の消去を障害する： ノルアドレナリン作動性情報伝達障害の役割 | B-133/B-210 |
| 3 | C57BL/6Jマウスで青年期の社会的隔離と環境エンリッチメントが自発的エタノール摂取に及ぼす影響 | B-133/B-141 |
(2) 胎児性アルコール障害
| 1 | 出生前と出生後の中程度エタノール曝露は出生仔の青年期における海馬グルタミン酸取り込みに関して長期に持続する効果をもたらす | B-135/B-210 |
| 2 | マウスモデルで妊娠初期の母親のアルコール摂取は出生仔の海馬DNAメチル化、遺伝子発現、容量を変化させる | B-135/B-210 |
| 3 | マイクロRNAのMiR-125bはBak1とPUMAを標的として神経堤細胞とマウス胎仔のエタノールによるアポトーシスを阻止する | B-135 |
| 4 | 子宮でエタノール曝露を受けた出生仔の青年期前頭前皮質における持続した介在ニューロン病 | B-135/B-210 |
| 5 | RAX/PKR連関におけるPKRの欠損は発達中の小脳でのエタノールによる神経毒性を抑制する | B-135/B-210 |
(3) アルコール依存症
| 1 | カニクイザルでの自発的なエタノールの摂取はκ-オピオイド受容体の過感受性と脳領域別のドパミン神経系適応に密接に関連している | B-141/B-210 |
| 2 | 内側前頭前皮質でのDNAメチル化はアルコールによる行動と可塑性を調節している | B-141/B-210 |
| 3 | NPY（ニューロペプチドY）シグナルは過度のアルコール摂取を抑制するCRF（副腎皮質刺激ホルモン放出因子）神経の伸長を阻害する | B-141/B-210 |
| 4 | ミクロ酵素電極電流測定法を用いて検討した自由運動ラットの内側前頭前皮質におけるグルタミン酸神経伝達物質に関する年齢と急性エタノールの効果 | B-141/B-210 |
| 5 | アルコール依存ラットの前頭前皮質錐体神経細胞の構造的再構築はグリアの可塑性と関連している | B-141/B-210 |
| 6 | CRFによるTLR4/MCP-1情報伝達の増強はアルコール自己投与を調節している | B-141/B-210 |
| 7 | ニューロキニン-1受容体の拮抗はストレスによって再燃するアルコール探索で引き起こされる神経活動を抑制する | B-141/B-210 |
| 8 | マウスで豊かな飼育環境はエタノールによる条件付け場所嗜好試験でのエタノール嗜癖性再発を阻止する | B-141 |
| 9 | オレキシン受容体1情報伝達は過剰なエタノール飲酒に関与している：薬理学的および分子的証明 | B-141/B-210 |
| 10 | アルコールは背内側線条体の構造的ならびに機能的可塑性をドパミンD1受容体発現神経細胞に選択的に生じる | B-141/B-210 |
| 11 | エタノールはヒト胚性幹細胞由来皮質神経細胞でのNMDA受容体サブユニット遺伝子発現を亢進する | B-141 |
| 12 | 腹側被蓋野の副腎皮質刺激ホルモン放出因子結合タンパク質とCRF2受容体：C57BL/6Jマウスにおける過剰エタノール飲酒の調節 | B-141/B-210 |
| 13 | オペラント条件付けエタノール自己投与は報酬関連脳領域の細胞外シグナル調節キナーゼ（ERK）のリン酸化を上昇させる：C57BL/6Jマウスの前頭前皮質における正の強化効果の選択的調節 | B-141/B-210 |
３．臨床・治療分野
(1) 細胞障害、細胞レベルでのDNA損傷についての研究
| 1 | 東アジア特有のALDH2遺伝子多型は冠攣縮性狭心症と関連がある：活性型アルデヒドの果たし得る役割とアルコールフラッシング症候群の意味 | C-100/10C/C-750 |
(2) 小児への影響
| 1 | 不節制飲酒(ビンジ飲み) | C-132 |
(3) その他、身体的影響
(4) アルコール依存症
(5) 精神疾患（アルコール依存症を除く）
| 1 | うつ病のアルコール依存症者におけるOPRM1遺伝子型とナルトレキソン反応 | C-152/C-141 |
| 2 | 軽度から中等度のうつ病の成人は一般成人集団に比較してより多くのアルコール関連問題を示す：断面調査 | C-152 |
| 3 | ４つの第二世代抗精神病薬と１つの第一世代抗精神病薬の慢性統合失調症患者における喫煙、アルコールと薬物使用に関する無作為試験 | C-152 |
(6) 嗜好
| 1 | 普及している飲酒減少のためのアプリの行動変化技術：内容分析 | C-154 |
(7) 暴力・犯罪
Ⅱ．臓器特異的な内容
１．疫学・予防的分野
(1) 中枢神経
| 1 | 青年期における安静時局所脳血流量と物質使用開始との関連および将来の物質使用障害の予測 | A-210 |
(2) 感覚器系
| 1 | 地域在住高齢者におけるビタミンD欠乏症は加齢黄斑変性とは関連しない | A-231 |
(3) 消化器全般
| 1 | 飲酒とバレット食道：観察研究のメタアナリシス | A-500 |
(4) 上部消化器
| 1 | 食道扁平上皮癌における塩漬け肉の摂取と飲酒および喫煙との交互作用 | A-51C |
(5) 肝臓
(6) 腎臓
| 1 | コペプチン濃度に関連する因子の検討: 一般集団コホート研究 | A-61 |
| 2 | アルコール摂取量と腎細胞がん発症リスクに関する前向きコホート研究 | A-61C |
(7) 女性生殖器
| 1 | 飲酒量とヒトパピローマウイルスの感染持続のリスク | A-64C |
(8) 動脈全般（動脈硬化含む）
| 1 | メンデル無作為群間比較分析を用いた中国南部の高齢男性における適量飲酒とQT間隔、心拍数の関連－広州バイオバンクコホート研究 | A-73 |
| 2 | 少量から中等量の飲酒は大動脈弁硬化のリスクを下げる：SHIP研究 | A-730 |
| 3 | 高血圧治療における社会的要因、生活習慣及び人口統計学的な格差 | A-730 |
(9) 冠動脈
| 1 | アルコールと心血管疾患：今日の立ち位置は？ | A-75/A-77 |
| 2 | 飲酒は遺伝及び環境要因と独立して41年間の冠動脈疾患死亡リスクの低下と関連する：NHLBI前向き双生児研究 | A-750 |
(10) 乳腺
| 1 | EPIC研究における健康的なライフスタイルと閉経後の乳癌リスクの評価 | A-83C |
| 2 | 乳がんの発症リスクは飲酒量と乳腺密度との関連に影響する | A-83C |
２．基礎研究分野
(1) 中枢神経
| 1 | α2あるいはα3サブユニットから構成されるグリシン受容体はエタノールによる特異的な行動を調節している | B-210 |
| 2 | 視床前室傍核は間欠的な過剰エタノール飲酒に関与している：オレキシン受容体2の役割 | B-210 |
| 3 | GIRK3はエタノールによる中脳辺縁系ドパミン経路の活性化を制御する | B-210 |
(2) 口腔・頸部疾患
(3) 下部消化器
| 1 | アルコールによる腸管バリヤーの障害と脂肪性肝炎におけるmiR-212とiNOSの役割 | B-520/B-540 |
(4) 肝臓
(5) 骨・骨格系
３．臨床・治療分野
(1) 肝臓
(2) 冠動脈
(3) 女性生殖器
(4) その他血管系
