2単位のお酒(ビールなら中びん2本、日本酒なら2合、焼酎なら1.2合)を肝臓で分解するのに、個人差はありますが、平均6〜7時間前後かかるといわれます。お酒を飲んだ後、就寝している間も肝臓は黙々と働いているのです。この肝臓を毎日連続して酷使すると障害がでてきます。週に2日は肝臓を解放して休める、いわゆる「休肝日」を設けましょう。
お酒を飲むと、肝臓には中性脂肪が蓄積されます。胃や腸といった消化管の粘膜も荒れてきます。
これら臓器の修復のために、週に2日程度の休肝日を作ることが必要です。
この際に気をつけたいのが、週5日続けて飲酒して2日連続で休むのではなく、2〜3日飲んで1日休む、という習慣をつくることです。
休肝日を作ることはアルコール依存症を防ぐことにつながります。毎日飲んでいるうちに、飲まずにはいられなくなり、その結果アルコール依存症になってしまう危険性があります。しかし、自分自身で休肝日を決めることで「今日は自分の意思で飲酒をしない」という気持ちを自己確認できるため、精神的な意味でも重要なのです。